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なぜ山に登るんだろう? [ちょっと哲学]

今日は珍しく遅くまで起きています。
そこで久しぶりにちょっと自分の思っていることをつづります。

なんで山に登るんだろう?これって大昔から良く登山家に寄せられる質問です。
「そこに山があるから」って答えは結構有名です。でもそれって答えが一つのはずはないですよね。
僕の場合は山の上のからの絶景かもしれません。テニス仲間に写真家がいます。敬ちゃんと言います。
考えてみると圭ちゃんと同じですけど全然違う人です。
ちょっと芸術論になるかもしれませんが、僕は音と文字には反応するかもしれませんが絵とか映像にはきわめて反応が鈍いんです。絵画の世界では感動したことがありません。音で言えば菊地雅章(プーさんとも言います)のライブで本当に全身総毛立つ感動を覚えたことがあります。あの時の続々感、言葉では表現できませんが本当にゾクゾクしたもんです。
しかし何回も言いますが絵画、映画ではそういう記憶はありません。
人には感動するメディアが違うのか、まあ単純に僕の感性が鈍いんでしょう。


ところで山です。前も書いたと思うんですが高校生の頃結構登山にはまりました。高校2年の時でしたが同級生と有志で尾瀬に行ったんです。そこで見た景色。花がどうこう言うより燧ケ岳、至仏山、尾瀬ケ原。まあ言葉では言い尽くせませんがとにかくえらくその景色に感動したんですね。
高校生のころは長距離走をやってましたからまあ体力も十分登山に耐えうる体力があったと思います。
その後会社に入りまさに仕事づくし、40歳からテニスを始めたもののもう登山とは無縁と思っていましたが再開すると結構登れるもんです。最初は那須岳、徐々に長い距離を歩く登山に。
むしろ高校生の時より財力がありますから昔はあこがれでしかなかった山にも登るようになりました。
高校生の時よりもはるかに素晴らしい展望が得られます。もうこうなると完璧に登山にはまっていきます。
さて、素晴らしい展望もさることながら、登山には違う魅力も僕を山に引き付ける要因があるような気がしています。前にも書きましたが僕の疑問は「人はなぜ生きるのか?自分は何者で何になりたいのか?」と言うことです。この問題は高校生の後半から芽生えていたと思います。
擬似的でしかないでしょうが、山に登るそれも単独で登るということは計画から実施まですべて自己責任でやらなければなりません。自分で建てた計画それが自分の体力・技術に合わなければ建てた計画が悪い。もしくは自分の体力・技術にもっと磨きをかけなければいけません。
こういう考え方がすべて正しいとは思いませんが自分にとってはとてもあっているんでしょう。昔も書きましたけどやっぱり自分相手の競技=陸上・水泳の世界なんでしょうかね。
一つの山を登る、登れた、次はあの山をこういうルートでこういう装備でといった感じでまあ進化していくんですね。これは単にピークを踏むというよりより大きなモチベーションになっているような気がします。
なんかマゾっぽいと思われる方もいらっしゃると思いますが、こういう魅力は登山に感じてしまいましたね。
素晴らしい景色、自分の技量にあった計画の達成感、周りから見れば単なるナルシストと思われるでしょうが僕にとっての山の魅力とはこういうところにあると思います。
エベレストやアルプスを目指すアルピニストとはまったく見解は違うでしょう。しかし僕は山に登ることを生業にしているわけではありません。百の山があれば百の楽しみがあるように百人の山ノボラーがいれば百の楽しみがある、そのひとつの楽しみ方を僕は僕なりに楽しんでいるんだと思います。
考えてみると山に登ってて「もう二度と山になんぞ登りたくない」って書いている人がいますが僕は超ゆっくりのぼる所為もあるのかそう思ったことはありませんね。もちろん苦しいですがそれが苦痛に思ったことはこの4年間ではないと言えましょう。それもこれもこういう登山の楽しみ方があるからかもしれません。


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種丸

師匠(しょーこりもなくまだ呼びますw)、計画・準備に始まり、
行動・達成し、後片付け・次回への思いはせ・・これはどんな趣味にも
当てはまる「楽しみ」だと思います。
特に計画・準備は「特に楽しい」です、自分にとって。あれやこれやと考えて、つい余分な荷物までバックに入れちゃって、結局使わないで重いだけ。
行動は意外に辛さも伴ったりして・・でも達成して全てがチャラの気分に高揚する。「よーやった、たのしかった、またやろう」至福のひと時。
後片付け・・これをメンドクサイ、嫌だって人は多いでしょうけども、自分は結構好きですよ。「遊びは片付けを含めて遊びである」って子供の時からの考え方でしたから。ええ、当然友達に重宝されましたよ、「片付けはアイツがやってくれるから」ってね(笑)それでも好きです。世話好きなのかもしれません。だから全部やってあげすぎちゃうときがあって、周りのためになっていない時があるンです。いつも反省してるのにまたやっちゃう・・。ですから何か「種さんそこまでやらんでイイよ!」ってことがあったらズバっと斬って落としてくださいね。師匠に斬られれば一番効くかもwあ、自分もマゾかww
by 種丸 (2008-10-16 07:18) 

takolin

種さん、おはで~す。
計画って楽しいですよね。中には嫌いな人もいるみたいですが。
種さんの場合って渓流でしょ。やっぱ。
計画ではイワナ、ヤマメなんかが100匹くらい釣れちゃうんじゃあない?
「おお~、今日は入れ食いだーー!」なんてね(笑)
山だと「おお~、素晴らしい天気、もう最高!」なのに土砂降りってこともありますが、そのギャップもまあ楽しさの一つですかね。
後片付け、たしかに面倒って面もありますが、次回に向けての期待も持てるひと時でもありますよね。それもまた楽し。
でも種さんみたいな人がいればやっぱ便利ですね。頼っちゃうかもしれない。(笑)
by takolin (2008-10-16 08:10) 

mimi

おはです。
登山をしている人って何か共通のものを持っている感じがしているのは私だけですかね。学生の時の山部(登山部)、働いていた時の先輩の方、どちらもどくどくな物を感じてましたよ。芯が強いっていうか・・、うまくいえないけど・・。

私は登山はしないけど旅行は好きだったし、計画を練るのが一番好きでしたね。そこで自分で計画を練ったところが凄くよかったりすると次もとなる。
旅行も自然を求めての旅行が多かったので綺麗な景色をみたりするとまた次にも行きたくなる。
そういうところは似ているのかな、登山と・・。

山は登った人しか見れない景色があるからいいんだっていわれと事を思い出しました。

まとまり無くて、また、長くなりまして、スミマセン。
by mimi (2008-10-16 08:24) 

takolin

mimiさん、どうも。
ああいう写真見ちゃうと、行きたくなってむずむずしちゃうんでは?(笑)
刺激的な写真ですいません。
でも昔TVで見た記憶があるんですが、涸沢の紅葉って世界一きれいって説もあるくらい素晴らしいんですよ。
ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、シラビソの緑、青い空と穂高の白、5色の色のハーモニー。まあ本当の見頃はたった3日間ぐらいらしいんですけど。
今回はまあ大当たりだったと思います。去年は天候の関係でダケカンバが黒ずんでいましたし。
涸沢までは結構子連れが多いですし、来年は企画されてはいかがですか?今回の穂高岳でも多くの子連れに会いましたが、びっくりしたのは5歳の女の子が下山してきた時です。
また、涸沢では日本百名山最年少記録=小学4年生の女の子に会いました。うーーーん、やるなあって感じでした。
by takolin (2008-10-16 12:44) 

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