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もっと良いと思うことには素直に感謝すると言うこと [ちょっと哲学]

今日はどんどん書いておきます。最近医療ミスとか医者不足とか言う報道がにぎやかです。
僕はTVの報道が大嫌いですし、それが視聴率と言うまあTV局の収益の根源にかかわっているからと言うのは分かるんですが、人のことは簡単に言いながら自分は反省しないと言う、人としてと言うか自分の哲学では許しがたいことをしているんが本当に腹立たしい。
さてそこでもう一つ。
何が言いたいかと言うとちょっと前にNHKの教育TVである尼さんの報道があったんですね。彼女のセリフ実に深い。
歴史的に見てですよ、昔と比べ確実に良くなったことには感謝しなければいけない。と言うのがありました。
思い起こせば僕がまだ小学生のころ。飯、くえません。少なくとも腹いっぱいなんてことは。
牛肉、バナナ、砂糖、思い起こせばどれぐらい貧しかったでしょう。僕は東京の練馬区で育ちましたが、小学校では冬場ストーブで十分教室が温まるなんて言うのも怪しい。冬は寒く生徒はみんな脂分もなくあかぎれで血をにじませていたな。服だっていつも着たきりすずめ。お湯なんていうのが蛇口をひねれば出てくるなんてありえない。思えばそんな小学生時代の思い出があります。まあ言っちゃあなんだけど、誰がいつ死んでもおかしくない。つい何十年か前はそんな時代だったんでしょう。
医学も進み、産業も著しく発展し、みんなそういう時代を忘れたんでしょうか?いやな過去は思い出したくないんでしょうか?
昔だったら病名のないまま老衰ってことで死んだのが今は立派な病名も付きそれに対する治療法もでき死なずに済むようになりました。
みんなこのような医学の進歩をありがたいと思っているんでしょうか?小児科、産婦人科、ちょっと前までは死んでもしようがない事例でも母子ともに命を長らえることも可能になりました。これに対して感謝はないんでしょうか?
僕はこれはこれで大変ありがたいことだと思っています。その陰にはおそらくは多くの失敗があったのも事実でしょう。失敗から学び医学は進歩しました。ところで今の様に何か失敗があるとすぐに告訴すると言うような実態を見ていると(これは特にマスコミの報道がひど過ぎる)誰も医者になりはしませんよ。
もっと感謝するべきは感謝するべきです。これは政治家、官僚に対してもおんなじでしょう。つまりいいことをしてくれた時は素直に「ありがとう」と言うべきではないでしょう。
現状は文句言うだけで「ありがとう」と言う素直な感謝が少なすぎると思いますね。
 僕は本当に心の底からTVが嫌いなんで視聴率欲しさのためにこのような報道が全くないのが大きな要因の一つだと思っています。ささやかな抵抗ですが僕がブログでこのようなことを書くのもせめてそういう感謝の念と言うことを少しでも表現できればと思っているからかもしれません。
TVで「この人はよくやった」なんてやっても視聴率は取れないんですよね。批判すれば取れる。なるべく大げさにやればやるほど視聴率は上がる。大昔に書きましたがTVの収入源はNHKを除き広告料です。広告料の単価は視聴率で決まります。視聴率が高ければ収入も増える。これが今のTV局の実態です。
本当に報道が大事、とか言うんなら、国のグランドデザインが今の政治家には無いとか言うんなら視聴率なんていう次元ではありえない本音の放送をしてもらいたいですね。

閑話休題。
今回の記事で言いたいのはあくまでも今まで進んだ世の中にもう少し感謝するべきでは?といことです。僕が子供の頃「餓死」した人は結構の数だったはずですし、冬の凍死者もいたはずです。わけのわからない病死者もいたはずです。ところが今はもしそういう死者が出たらニュースになるでしょう。こういう進歩ににはもう少しありがたいと思うことも大事だと思います。もちろんそういう中で悪いと思うことはどんどん追及しなければ世の中の進歩は止まりますから、それが悪いと言っているんではありません。ただ批判でけではなく良いと思うことには素直に感謝しその良いところは伸ばすと言うことがあまりにも少ない気がすると言うのが僕の言いたい趣旨であります。


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コメント 6

mimi

お久しぶりです。

感謝の気持ち、そうですね、その通りですよ。私も反省せねば・・。

母の口癖は今は、何でも欲しいものが買える。なんでもある。自分の家がある。今が人生一番幸せといっております。戦争で父親を亡くし、親戚の家に居候して育った母の口癖ですね。母の言葉は重いですよ。経験者ですかね。

まだまだアマちゃんな私ですが子供を育てている身としては考えさせられますね。

このような記事、今後もガンガン書いてくださいね。

by mimi (2008-11-25 09:10) 

takolin

mimiさん、おはです。
お母様のお言葉もっともです。
いつも欲しい物があって、これだけ贅沢をしているのに飢餓感ばかりがあおられる。
ちょっと立ち止まって昔を振り返れば十分満ち足りている部分も多いと思います。あれも欲しい、これも欲しいではなくあれもある、これもあると思うともう少し世の中からぎくしゃくした感じが薄まると思うんですよね~。
by takolin (2008-11-25 11:25) 

やま

とても良いお話を聞けました。有難うございます!

昔は、先生と呼ばれる職業(政治家、医者、学校の先生等)は神聖な職業として、皆からとても尊敬されていたそうですね(母親談)。
今は、どの職業もきついばかりで尊敬されてはいませんね。
質が落ちた、と良く言われますし、わたしもそう思っていました。
でも、皆から叩かれ、責められ、感謝もされなければ、誇りも持てなくなって、悪い事も平気でしてしまいたくなるかもしれませんね。

わたしはずっと接客の仕事をしていますが、田舎の、お年寄りのお客ばかりのお店で働いていた時、ちょっとした相談やら道を聞かれたりやら、そんな仕事とは言えないような事をしただけで、皆から「有難う」「有難う」と言われて嬉しかったことを思い出しました。仕事の一環だと思っていたし、当たり前の事なのに、お年寄りの方は(その田舎は若い子もそうでしたが)、当たり前の小さな事でも自然に感謝する心がしみついているんだなあ、見習わなくては!と思いました。またそういうお年寄りと一緒に暮らしていると、その子供や孫までもが良い影響を受けるのだなあ、とも思いました。

感謝する気持ちをどんどん伝染させていきたいですね!
感謝が感謝を生んで、日本も、世界も変わったら素敵ですね!



by やま (2008-11-26 11:01) 

takolin

やまさん、ようこそ。
職業に貴賤はないと思っています。でもやまさんのコメント見てまた思ってしまうことがあります。
たしかに先生と呼ばれる職務、これに対しては相当地位が(社会的な)下落してますね。
たとえば教師も典型かも。尊敬できない教師のもとで育つ生徒はやはり問題も多いと思います。
役人だって同じですよ。民主党をはじめ野党の先生はこきおろしますが、純粋に「日本を良くしたい」と思って粉骨砕身している奴も結構いると思います。
なんだかんだ言っても僕的には給料の安さと言うのは問題が大きいと思っています。恥じることなくそういう方はもっと物理面でも優遇されるべきですね。「武士は食わねど高楊枝」精神論だけでは良い人材は確保できません。特に教育は個人的に一番大事な職業の(国家と言う意味で)一つです。優秀な教師が国家を支えると思うんですがね~。
警察官もそうかもしれませんし、国家観と言うものを国民一人一人がもう少ししっかりもてば世の中ももう少しまともになるんではないでしょうか?
またご意見聞かせてくださいね。
by takolin (2008-11-26 22:27) 

やま

本当にその通りだと思います!!
政治家も教師も、もっと給料面で優遇されてよいと思っていました!
無駄な所に税金を使わずに、こういう所には惜しまずつぎ込んで欲しいものですね。特に先生はもっと厳しく選んで、もっともっとお給料をあげるべきですね!大人になるまで、先生のお給料があんなに少ないとは知りませんでした。
わたしも教育が一番大事だと思います。
優秀な教師が国家を支える!本当にそうですよね。
給料面もそうですが、あまりにも事務処理やら雑用が多くて肝心の教育がおろそかになっているのが実情のようですね。
「太陽の子」を書いた灰谷健次郎という方をご存知ですか?彼は小学校の先生で、学生の頃彼の本を読んだのですが、これぞ先生!という人でした。ここまで情熱を燃やせない人は教師になってはいけない、と思いました。わたしも学校の先生に憧れたことがありましたが、彼のようには絶対なれない、とあきらめたのです。その彼も、教育現場以外の所(学校や教育委員会など)で ノイローゼになるほど追い詰められて結局教師を辞めてしまったと聞きました。悲しいことです。また話がそれていたらごめんなさい。。
給料面、その他の待遇。本当に良い教師が、ずっと良い教師として子供を教育できる環境をしっかり守らなければ、日本は本当に大変な事になりますね。

毎回長々とすみません。。本当に共感してしまったので。。。
by やま (2008-11-27 21:11) 

takolin

やまさん、長々となんて遠慮なさらなくて構いませんよ。
色々な人の意見が聞けるのはうれしいもんです。(笑)
この辺の問題は一度しっかり書いた方が良いと思っています。
教育って一生続くものだと思います。裏を返せば学習も一生続くということですかね。
良い企業と言うのは必ず社員教育に力を入れているような気がします。それが共通の文化を作りますし、様々なノウハウの共有にもつながり、競争力を高めている。最近のような不況時にあっても教育のコストだけは下げないことは長い目で見た時には結構大事なことだと思います。
まあ、国も同じなんですけど、教育の効果って時間がかなりたたないと分からないんで、目先しか見えないとすぐ手抜きしてしまうんですよね。
大いなる意思を持って臨まなければいけない課題ですね。
by takolin (2008-11-29 07:12) 

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