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前の記事の補足 [ちょっと哲学]

先ほどは今の金融危機を乗り越えるためには21世紀的なニューディールは宇宙では?という仮説を書きました。これは僕の中にある一つの仮説に基づいています。
いくらでも書きたいことはあるんですが、そのひとつ戦争について述べてみます。戦争とは何か?単純に定義すれば20世紀の前半まではマルクスの言ったとおり経済の戦争でしょう。国民の中に餓死者を出さない、より自分の国だけは豊かになりたい。好むと好まざるとは関わらずにこの時代の競争力に決定的な影響を与えあたのは軍事力でしょう。ちょっと短絡的に過ぎるかもしれませんが、では軍事力とは何が決め手となったんでしょうか。もちろんそれは時代によって変化しています。
しかし大きな流れを見ると、それは17世紀の頃までは陸軍力、大航海時代を迎えそれは海軍力に変わり第2次世界戦争以降は空軍に変わったと思っています。この流れは何を意味しているか?それはより高い視点を持ちうるかと言うのが僕のテーゼです。戦争の強弱を決めるのはいかに敵国よりも高い目線で支配権を握れるか?もちろんこれは一般論であってたとえば海に面しない国にとっては陸軍が一番と言う局面もあったでしょう。僕が言いたいのはそういうことではなく歴史のヘゲモニーを握る戦いの場合は陸→海→空となったんでは?と言う仮説です。
それを敷衍すると今度は宇宙に眼が行かざるをえません。事実冷戦時の開発競争はいかに宇宙からの視点で軍事的優位を保つかと言う時期があったと思ったいますし現在でも人工衛星が大きな軍事的な価値を持っていることは否めないでしょう。
さて今はそのような観点からの宇宙開発ではなく様々な意味での宇宙視点での問題の捉えなおし。これが非常に重要ではないでしょうか。需要がすでに枯渇している中で新たな需要開発をするために各国が積極的に宇宙に投資する。これぞ新たなニューディールとなりうる最後の切り札かもしれません。まあこういうと大げさに思えるんでしょうが、地球規模での新規需要はもうそれほど大きくはならないと思うんです。確かに今騒がれているエコも極めて大事ではあるでしょうがいったいどれほど大きな需要創造ができるのか?
宇宙開発といきなり言うと訳が分からなくなりますよね。でも宇宙からみるとまだまだ膨大な可能性が秘められていると思います。
まずは今進んでいる宇宙ステーションをもっと実体経済に近づけるのも手でしょう。たとえば自然エネルギーと言う観点から無限の可能性を持つ宇宙線電源と言うのも夢ではないでしょうし、無重力空間での医療と言うのもありうるでしょう。
それで行き詰れば月への移住と言うのもテーマになりうるでしょう。
大事なのは昔もこのような大きな経済危機の時は全く新たな経済需要を作ってきた人間の知恵があると言うこと。思いきった発想の転換がなければ新たな需要なんぞは作れないと言うことです。
IT産業の育成なんて自国の発想だけではなく今こそ全世界を上げてグローバルな視点で新たな需要想像をしなければ行けない時代に突入したと思っていますし、そのひとつの突破口は先ほど述べた理由のように宇宙と言うところにあるような気がしてなりません。
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