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宗教戦争 [ちょっと哲学]

今日は少し仕事で遅く帰り、TVを何げなくつけていましたがNHKのBSでおそらくはIRAとイギリスのテロ問題であるような番組をやっていました。想像ですがBBSあたりが制作したんでしょうか?
カトリックとプロテスタント間で起きたある意味では宗教戦争の問題がテーマなんでしょう。
「私がカトリックだったからテロを受けた」とか「心の底からプロテスタントを憎んでいた」とか「このような悲惨なテロを起こす人って相手にもおんなじように家族がある、その家族がどれほど悲しむか考えたことがあるんでしょうか?」とかまあ様々な意見がありました。
一昨日書いたと思うんですが、いったいこのような宗教的な争いって日本人には理解不能だと思っています。もちろん日本にも一向一揆をはじめ様々な宗教的対立、戦争はありましたが、西洋的なキリスト教の対立は理解不能だと思います。旧約聖書と新約聖書の差を正しく理解している日本人は皆無に等しいでしょう。アメリカ建国もそうですが、ギリシャ正教とロシア正教は何がどう違うのかとかキリスト教と一言で言っても分派はたくさんあり、それぞれがそれぞれの信じる解釈、それも一神教であるがゆえに激しく対立します。
仏教でも念じれば済むと言うような大乗仏教と自己研鑽が前提の小乗仏教の間で様々な対立があったのは確かでしょうが今の日本、まるで無宗教の世の中で真剣にこのような対立があるとは思えませんし(もし論一部であるのは事実ですが)何よりもキリストをめぐる解釈問題の本質を理解できるとは思えません。

前回書いた東洋と西洋の中で思ったこと、つまりまあ西洋的な宗教は必然的に一神教になってしまうよいうことを敷衍するとある意味ではキリスト教の対立の激しさは少し分かるような気がします。分派同士とはとはいえともに一神教ですから自分の信じる教義はすべて。それに反するものは異教徒でしょう。
完璧な原理主義と言い換えても過言ではない気がします。
よって教義に反するものは死をもってその生を終えても仕方がないでしょう。僕も若い頃思ったんですがIRAの問題は分かりませんでしたね。おんなじキリスト教同士がなぜ経済的な問題でもないのにこの時代こんな争いをするんだろうと?
今日の番組をみてある程度、本当に少しでしょうが分かったような気がしました。
テロを起こした側の人が先ほどのテロを受けた側の少女の疑問つまりテロを起こす側の人は私のように受けた側の家族がどう思うか?云々の質問に対し「当時はそんなことはこれぽっちも思わなかった。単にカトリックが憎かったし、彼らを殺さなければいけないと思った。今は家族もいて、昔の自分とは違うしそんなことはできない」と言うような発言がありました。
これはまあ当然でしょうね。こういう原理主義オンリーで行動できるのは若い時だけと言ってもいいように思います。若い時って自分もそうですが将来に対する漠然たる不安、それに伴う世の中に対する理不尽観、経験がないだけに理論だけに頼る自分等の面を持っています。
勢い原理主義に走らざるを得ません。自分の信じていることがすべてだし、自分の理論は正しいんです。
僕はこういう若者を否定はできません。自分がそうだったからと言うこともあるんでしょうが若いと言うことはそういう側面を持たざるを得ないんではとも思っています。
そうして自分の信ずるように世の中が変わる行動を取りたい。これは良いか悪いかは別としてある意味では仕方がないことではないとすら思います。時がたつとその犯罪行為がどれほど酷いことだったのか思い至る人も多いでしょう。その反対の人もまあ少数だとは思いたいんですが存在するでしょうけど。
何が大事かと言うとそういう自分の悪い面を正直に若い世代に伝えていくことではないでしょうか?そういう意味で今日の番組はある意味では面白い企画だったと感じました。
出来うるならばキリスト教にとどまらず、今一番の問題かもしれないイスラムとキリストの間でもおんなじ解決がないんだろうか?と言う点です。
両者の違いって東洋から見ると本当にわずかでしょう?聖地もおんなじ。
分派も多いんで日本人には理解できない大きな問題が存在するのが事実何でしょうがそれはプロテスタントとカトリックと言う問題も僕にはおんなじに見えます。
おんなじ人間として生きている、テロが起こす様々な悲劇、それを人間と言う観点から解消すると言うことが今回のやり方から何とか糸口を見いだせないか?そんなことを感じさせてくれる番組でした。


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